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ティーセラピスト ペルーの リラックスティータイム

お茶やハーブティーのレシピやお話を色々紹介してます!幸せなお茶の時間を送る役に立てていただけたらうれしいです。

世界の喫茶事情 アジア編②

皆さんこんにちは。


世界の喫茶事情。今回は私の生まれた国でもある、
“台湾”の現代の喫茶事情をお伝えしたいと思います。


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台湾。というと、旅行へ行ったことある方でしたら、
きっと“烏龍茶”を飲む国というイメージがあると思います。
本当に普段からそんなにたくさん烏龍茶を飲むの?
どんな時に飲んでいるの?
ちょっと考えたことありませんか?

ちなみに台湾の人たちは、
(きっと台湾ならず、世界の人々はそうだと思いますが・・・)
日本人はみんな普段から“抹茶を飲んでいる”と思っています^^
そんなことはないですよね。

住んでみないと見えてこない
普段は何を飲んでいるの?
という疑問を書きたいと思います。



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【日本と変わらない台湾】

現代の台湾は、日本と同じく、とても便利な暮らしをしています。
交通の便も良く、
欲しいものはすぐに手に入りますし、
食べたいもののほとんども食べられる国です。
さまざまな国の専門料理店も多く、
味も本格的です。

台湾では、昔から本当に一般の家庭などで、
烏龍茶などを飲んでいました。

しかし色々な国の料理が食べられるということは、
飲み物の変化もあるわけで、
今の若者たちは、
“茶離れ”をしています。



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(コンビニの飲み物コーナー。日本の緑茶が人気です。)

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【茶を知らない若者たち】


台湾の人たちがイメージする、
抹茶を日本の人たちはよく飲まないにしても、
日本茶の代表、煎茶を毎日飲んで、
淹れ方も茶器の使い方も知っている。という方も少ないと思います。

ちょっと座ってお茶をしようか。
という時は、街で気軽においしく、そしてすぐにいただける、
ドトールコーヒーや、スターバックスさんのコーヒーや
ソフトドリンクなどを利用する方の方が多いのではないでしょうか?

実は、台湾も同じなのです。
台北の街では至るところにドトールコーヒーやスターバックス、
珈琲館などのコーヒースタンドのチェーン店を見かけます。
ちょっとお茶をするという時は、
だいたいそういったお店で珈琲や紅茶を飲む人の方が多いですね。

昔から烏龍茶などを出している茶館にも
よく入りますが、
今の茶館はソフトドリンクの種類もすごく豊富で、
みんな冷たく甘い緑茶か、パールミルクティーなど、
甘いものをオーダーして楽しみます。

日本のようにのどが渇いた時にすぐ買える
自動販売機は少ないですが、
その代わりに、ジューススタンドが街のあちこちにあり、
日本円で100円くらい出せば、
ビックサイズのジュースが買えます。
今でも学生の間ではパールミルクティーは人気が高いですよ!


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(烏龍茶もパールミルクティーも楽しめる茶館)
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台湾の伝統的な烏龍茶は
“家の人が淹れてくれた時に飲むもの”になっていて、
茶壷(中国茶を淹れる急須)と烏龍茶を渡しても、
淹れられない人が多いというのが現状です。

台湾好きな方には少しがっかりさせてしまったかな?
でも日本もそうですよね^^
文化は変化していきます。






【忘れさられることはない烏龍茶】


烏龍茶離れをしている方が多い台湾でも、
その製法や文化を支える、
受け継いでいる方はちゃんとたくさんいます。
台湾烏龍茶は世界的に見ても
茶質が高くて、味・香りは評価されています。
現在では外国に輸出する量も多く、
観光客の誰もがお土産で買うことが多いので、
台湾経済を支えているのです。

それくらい台湾烏龍茶は今でも重要な農産物の一つで、
家庭でもやはり必ず一家に一セット茶器がテーブルにセットされており、
親や祖父母の世代はお茶を楽しんでいます。

お客さんが突然やってきても、
お茶を淹れて、「どうぞどうぞゆっくりして」といわんばかりに
次から次へとお茶や果物などを出しておもてなしをします。

小さい時からそんなお茶のおもてなしを見て、
育った私は、そのお茶でのおもてなしの仕方や、
大人が扱う茶器の憧れから今は
どっぷりお茶の世界に浸かっています^^

みんな小さい時は親が淹れているのを見ているんですよね。







【街のお茶屋さん】


ここで少しお茶に関わる人々を紹介したいと思います。



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こちらはお茶を作る製茶工場の工場長です。
摘み取ったばかりの生茶葉を発酵させて、
熱を加えて発酵をとめて
仕上げる専門のところです。

出来上がったばかりのお茶をすぐにテースティングして、
仕上がり具合を確かめます。
テースティングでのお茶の淹れ方は、
ルールが決まっています。
これはお茶のランクを決めるコンテストで味を決めるためのルールに則っています。
専用の茶器を使って、同じグラム数で、同じ時間で
抽出条件を平等にして味を比べます。
これで茶葉の価格が決まっていくものですから、
生産者はこのテースティングに命をかけていると言っても過言ではないです。



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次は、街のお茶屋さん。
ここは、茶葉を専門に売るところです。
基本的には座っていれば、
どんどんおすすめのお茶を試飲させてくれます。
もちろん自分の好みや、探しているお茶を話すれば出してくれます。

台湾の烏龍茶にもお茶の時期があり、
基本的には一年中お茶は採れますが、
おいしいお茶が多いのは春と冬の季節に行くと、
お茶屋さん自慢の一品に多く出会えます。
夏は東方美人というお茶がシーズンなので、
お茶屋さんに色々と相談してみてください。

こういう街のお茶屋さん。
一生懸命お茶を淹れてくれている人が=お店の人。
とは限らないです。
お店の常連さんやご近所さんが自由にお茶を淹れに来て、
お店番していたりもします。
そういったなんだか温かくて笑える状況にも出会えるのが、
街のお茶屋さんです。




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気軽にお茶を飲めるこちらは、
街の茶館(茶芸館)です。
台湾人は飲みにいこう!という時、お酒ではなく、
こういった茶館へ行って男同士語り合うというシーンは少なくありません。

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ほとんどの茶館が深夜まで営業しているし、
烏龍茶を茶器セットで淹れて飲める他に、
いつでもランチセットや、
おつまみが豊富で、
ちょっと小腹が空いたという時にもこういった茶館へ行きます。
喫茶店感覚に使うもよし、
しっかり食事をしてもよしなすてきな場所です。

中国人はお茶を通じて長く語らう。というのが文化なので、
長居してもまったく問題なし。
日本でこういった茶館を開くとなると難しいでしょう。
台湾へ行ったら、弾丸トラベルだけではなくて、
たまには、の~んびり、たっぷり時間を使って茶館でゆっくりしてみては?

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こちらは丁寧にお茶のおもてなしをする、
サロン式の“茶館”です。
マンションの一室で開いているようなこちらの茶館は
予約が必要な場合が多いですが、
お店の主人のおもてなしをゆっくり、
贅沢に利用することが出来ます。

写真のようにお店の主人がテーブルに広げているのは、
“茶席”といいます。
季節に合わせて色や茶器を組み合わせて、
芸術面としてもお客様を楽しませることができる
いわゆる“茶芸”のスタイルなのです。

“茶芸”という言葉は実は歴史的には浅く、
まだ30年くらいのものです。
お茶自体は何千年も前から飲んできてはいますが、
日本の茶道に影響されて、
“道”の考え方を茶に取り入れたのは、
ここ最近のことだったんです。
ちょっとがっかりさせてしまいましたかね?

でも近年この茶芸で活躍する台湾の茶人や
茶芸を取り入れたお店も多く、
おいしいお茶をいただけるだけではなく、
空間作りや設えの面ですごく素敵なお茶の時間を楽しめるようになりました。
一度体験した方はきっと烏龍茶の世界の虜になってしまうのではないでしょうか^^







【意外なお茶の主人】


写真を見ていて、みなさん何か気がつきませんか?

じ~っくり写っている人たちを見ていると・・・
実は、お茶を淹れているみなさん。
男性の方ばかりですね。

そうなんです。
台湾ではお茶は男性が淹れるものなんです。
断言してしまうと語弊があるかもしれませんが、
その家の主人がお茶をおもてなしするのが
中国の習わしなのです。

なので、私の家でも、お茶を淹れ、接客をしていたのは父や祖父で、
女性は台所で食べ物の用意をするのです。

お茶を淹れるのは男の仕事。
日本では考えられないですよね。
お茶を淹れられる男性は、男らしく、尊敬できるというイメージなのですよ!



文化的にも近い国台湾ですが、
こんなとここにちょっとした違いがあって、
なかなか面白いですよね。
日本男性のみなさま、お茶を家族のために淹れてみては?





台湾の喫茶事情でした。
これで世界の喫茶事情最終回です。
また世界のお友達できた時にレポートしたいと思います!



もしよかったらコメントでぜひ
皆さまの喫茶事情や感想のお声を聞かせて下さいませ!

明日も良いお茶の時間を。
茶人 ぺるー
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プロフィール

Peru

Peru

台湾の茶産地に生まれ、幼少より台湾茶と漢方を飲んで育ち、茶芸に親しむ。
日本では世界のお茶専門店の店長を経験。
飲料の商品開発などにも携わる。
現在はティーセラピストとして活動し、中国茶とハーブティーなどの講師も担当。
自宅で世界のお茶サロンも開いている。

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