世界の喫茶事情 ヨーロッパ編
皆さん、こんにちは。
つい先日まで30度の真夏日だったのに、
すっかり涼しくなり、いよいよ秋を迎えました。
お茶を求める方も多くなってきたのではないでしょうか。
いつもハーブのお話を紹介させていただいていますが、
今回は、世界の“喫茶事情”をご紹介いたします。
私自身は日本と台湾以外の国に行く機会がないのですが、
外国に住んだことのある友人の皆さんのお話を聞いていると、
自分がイメージしていることとは違う習慣があったりして、
面白いと思いましたので、
国別でお話を伺いまとめてみました。
いつか行ってみたいな。という想いをはせながら、
ご紹介いたします。
【アフタヌーンティーの国、イギリス】
友人の矢川さん。
旦那さんの英国赴任に帯同して、
2002~2009年まで、6年半イギリスに滞在したそうです。
矢川さんはもともとお茶やハーブティーが大好きということで、
「イギリスはハーブを使った飲み物、食べ物が豊富にありましたので、ハーブが好きは私には
とても嬉しかったです。」と楽しかった生活のお話を聞かせてくれました。
ちなみにイギリスで好きなハーブはエルダーフラワーだそうです。
そんな矢川さんに聞く、イギリスでの喫茶事情のお話です。

エルダーフラワーのジュース缶
●イギリスでは普段何を一番飲みますか?
朝起きたらまず紅茶。何をするにもまずお茶を飲んでから、というくらい紅茶を飲みます。
大雪で車をぶつけた際にも、「まずお茶を飲んで落ち着きましょう!」と言う人がいたり。
ガーデナーさんが家にきたら、まずはお茶をだします。(日本だと、一仕事終わってからですよね)
夜は、ワイン、ビール(大人)を飲みます。
●のどが渇いた時は皆さん何を飲みますか?
基本的にはお水ですが、子どもはライビーナというブラックカラントのシロップを水で割ったドリンクを好んで飲みます。
日本のカルピスの果汁版みたいなものです。ブラックカラントはビタミンCと目に良い成分が豊富です。
あと、レモネードもよく飲みます。レモネードは2種類あって、スプライトみたいな無果汁のものと、
レモン果汁と蜂蜜をまぜたものがあります。
ハーブを使ったソフトドリンクもいろいろあり、エルダーフラワーのシロップを水で割った
エルダーフラワー・コーディアル(写真添付)も人気があります。
(抗アレルギーなど、薬効に優れています。花粉症にも良いそうです)
夏は、アルコール飲料のシードル(りんごから作ったお酒)やピムズも飲みます。
ピムズには、オレンジやレモン、ミント、きゅうりまで入っているので、アルコール飲料ではありますが、健康的?!
●イギリスの一般的な家庭でお茶する。という時は、何を飲みますか?
紅茶が主流ですが、最近は、珈琲を飲むのがお洒落で、コーヒーを飲む人が増えています。

●1日どれくらいのお茶の時間がありますか?
お茶自体は、とにかくちょいちょい飲んでいます。朝、昼、午後。合計すると1時間半くらい?でしょうか。
マグカップ片手に仕事をしている感じです。
お年寄りやお休みの日などは、一日中、お喋りしながらお茶を飲んでいる人もいます。
●レストランでの食前・食後は何を飲みますか?
レストランでは、ワインが飲まれています。
イギリスはワイン大消費国なのです。(ワインが生産される国に囲まれていますので)
食後は、エスプレッソやコーヒー系です。カフェインが気になる人は、ハーブティを飲みます。
フレッシュミントをポットで入れたミントティーや、カモミール、ローズヒップなど。

●現地の方はハーブティーまたは薬草茶を飲みますか?
健康を気にしている人が多いので、ハーブティ、薬草茶も飲みます。
(ルイボス、マテ茶、フェンネル、ネトルもティーバックで売っています)
ハーブのティーバックも種類が豊富で、ブレンドしたハーブティが目的別に豊富にあります。
(デトックス、リフレッシュ、カームダウンなどなど)
●どんな感覚でハーブティーを飲んでいますか?
健康を気にして(薬効をもとめて)飲む、香りが良いから飲む(イギリス人は香りが好き)
●ティーとして飲む以外に、ハーブはどんなところに使われていますか?
お料理によく使われます。(ローズマリー、タイム、セージ、ローリエ、コリアンダー、パセリ、バジル)
スーパーでは、野菜のコーナーにフレッシュハーブが売られています。
ハーブたっぷりのサラダなどもあります。
庭にローズマリーや、エルダーフラワーの木を植えている家が多く、
ハーブは生活に密着しています。
私はたまに入浴剤にも使っていました(その時はオーガニックハーブを選びました)
何をするにも、まずは一杯飲んで落ち着いてからね。
そんな考えをするイギリスの習慣、すごく好きです。
日本では間違いなく先に行動しないと不安ですよね。
レストランなど食事のシーンではやはりワインがメインのようですが、
カフェインなしのメニューも日本と違って、
とても豊富のようですね。
その時はやはり、どのレストランもハーブティーをいつくも種類を揃えています。
【エスプレッソの本場・イタリア】
友人の三井さん。
料理人を目指す彼はイタリアへ料理の勉強をしに、
半年間滞在しました。
料理人ならではの目線で見たイタリアの食文化と喫茶文化のお話を聞きました。

写真の風景は、休日に訪れた水の都ヴェネツィアです。
●イタリアでは普段何を一番飲みますか?
一般的にはエスプレッソ。
朝はカプチーノやカフェマッキアート。
バールにはカフェラテやアイスラテなどはありますけど、
一般的に手軽で1ユーロ以内で飲めるエスプレッソやカプチーノを飲んでます。
●のどが渇いた時は何を飲みますか?
ミネラルウォーターが一番飲んでると思います。
ガス入り、ガス無し問わず。
もちろんコーラやスポーツドリンクもあるけど物価が高いので、
安いミネラルウォーターを飲んでると思います。
●一般的な家庭でお茶する。という時は、何を飲みますか?
コーヒーだと思います。
家庭でも家庭用のエスプレッソ抽出機があるので。
●1日どれくらいのお茶の時間がありますか?
イタリアン人は暇さえあればバールでエスプレッソを飲んでおしゃべりをしてるので、
時間よりはバールに行く回数だと思います。
最低でも、朝、昼、夕方の3回はバールでおしゃべりをしてカフェをしてます。
●レストランでの食前・食後は何を飲みますか?
食前酒はやはりスプマンテかな、でも始めからワインを飲む人の方が多いと思います。
食後酒はグラッパやパッシートと言う陰干しブドウを用いた甘口のワインです。
ビスケットをパッシートに浸けて食べるデザートもあります。
●現地の方はハーブティーまたは薬草茶を飲みますか?
多分、余り飲まないと思います。
スーパーに行けばティーパックのハーブティーはありましたけど、余り需要がなかった様な気がします。
●どんな感覚でハーブティーを飲んでいますか?
もし飲む方がいるとすれば、
多分、薬(薬効を求めて)として飲んでる人の方が多いのかなと思います。
●ティーとして飲む以外にハーブはどんなところに使われていますか?
料理には沢山使ってます。臭みのある肉とか調理するときや、セージとバターでパスタのソースにしたりしてます。
魚料理にも使ってます。
後、オリーブ油とハーブで作った石鹸なんかもありました。

写真は休日、イタリアのレストランで食べたポルチーニ茸のタリアテッレです。
さらに三井さんは、バールのことや、ハーブの利用法の状況をお話してくれました。
●バールを使う時間帯。
朝、出勤前、主にカプチーノとブリオッシュなど甘いパン
昼、昼食後エスプレッソを飲んで立ち話などをしてます。
夕方、仕事帰りの時間にエスプレッソを飲んで帰る。
イタリア人はだいたい気の知れたバールがあるのでそこで気の知れた店員とおしゃべりをして空いてる時間を過ごしてます。
なので暇があればバールには行っておしゃべりをしてる姿を見ました。
●バールの滞在時間。(平均)
大半は立ち話をしながらカフェをしている人が大半です。
だいたい10分から15分くらい滞在する人もいれば、中にはパッと飲んで直ぐに出る人もいます。
バールには座って飲める所もあるのですが別途としてテーブル料金を取られます。
なので地元の人などはあまり使用してないです。中にはテーブル料金がない所もあります。
●バールの利用の仕方。どういう時に使うのか。誰と利用するのか。)
イタリアではバールは生活の一部です。
カフェを飲むだけではなく、コンビニみたいに、バスの切符から、宝くじやタバコなど色々置いてあります。
なのでタバコを買うついでや、ガムや飴を買うついでや宝くじをやるついでにコーヒーを飲む習慣があります。
●バールの主なドリンクとフードメニュー(人気メニューも分かれば)
エスプレッソ、カプチーノカフェラテ、カフェチョコラート、などで、ワインやビールもあります。
夜までやってるバー的なバールにはカクテルもあります。
カンパリはイタリアの飲み物なので、小さな小瓶に売ってたりします。
フードメニューはパニーニやブリオッシュが一番需要が多いと思います。
中にはパスタやピッツァを売っているお店もあります。
●イタリアにはゆっくり座ってお茶をする場所はあるのか[?]バール[?]カフェ[?]レストラン[?]
バールにもゆっくり座ってカフェできるスペースはありますけどテーブル料金がかかります。
お茶の時間をゆっくり楽しむというより、食事の時間をゆったり楽しむという文化のような気がしました。
ランチもゆっくり一時間位でディナーには二時間位はみんな食事に時間をかけていました。(レストランにて)
●ハーブの利用方法(料理、デザートにはどのように何のハーブが使われているのか。
料理には例えば、お肉の煮込みにはローズマリーやローリエなどを、
地方にもよるけどトスカーナの伝統的な料理で猪の肉を使った煮込み料理には1日ローズマリーやローリエ、セージなどを一緒に漬け込んで臭みを取り調理します。
お魚料理はタイムやローズマリーなどを魚のお腹に詰めて焼く調理方などがあります。
パスタは一般的なのはバジルとトマトソースやバターとセージのソース、これはニョッキやラビオリなどに合います。
デザートはバジリコのシャーベットがあるかな…これは日本でもやってるお店は多いと思います。
イタリアの人達はハーブを使いのがとても上手で、メッザルーナと言って半月型の包丁があってハーブやニンニクなどを簡単に細かくする包丁があります。
色々なハーブブを一緒に細かくして乾燥させておけばお肉料理やお魚料理を美味しく手軽に調理する事ができます。
湿気の少ない国だから簡単に乾燥ができるのだけど、日本だと難しいと思います。

料理の修業で出会った、洋ナシとブルーチーズと生ハムの前菜です。
●意外なハーブの利用法があれば。
オリーブ油とハーブの石鹸などはありました。
●グラッパとは[?]
ワインのブドウの絞りかすを抽出して蒸留酒にした食後酒です。アルコール40℃以上です。
イタリア料理は量も多いし油こっい重い料理が多いです。デザートもとても甘くて胃が重くなってしまいます。
グラッパなどアルコール度数が高い飲み物を飲んで胃をすっきりとさせる効果があるそうです。
●イタリア人の大まかな生活スタイルは[?]
イタリアは食べて歌って、愛して言うぐらいの国なので、陽気な人が多いです。食べ物をとても大切にしてる様な気がします。
固くなったパンもスープやサラダにして食べたり、無駄のないように生活をしてます。
おしゃべりも大好きです。仕事そっちのけで話をしてます。なので昼間でもバールでカフェをしながら、おしゃべりをしている人達が多いです。
で休む時は休む。良く言えばメリハリがしっかりしてるのかな…
後、気づいた事があります。イタリアでの紅茶は砂糖を入れて飲む人達が多いです。ストレートで飲む人は少ないかな…ペットボトルの紅茶もとても甘いです。
グリーンティーも砂糖を入れて飲んでます。
エスプレッソやカプチーノと同じ感覚なのかな…
イタリアは、なんといっても“バール”の存在が生活に欠かせないようですね。
コンビニのような感覚で。というのも驚きでした。
そのうち宅配便も受け付け始めちゃうのかな^^。
それくらい、何かをするついでに、気の知れた店員をコミュニケーションをとる。
そして一杯飲む。というのはいいですね。
ハーブの方は、飲むよりも、
食事に使う方が多いようですね。
恐らくイタリアの気候条件から、ハーブの物が腐らないようにする働きをうまく取り入れてきた
食文化が取り入れられてきたからかと思います。
お茶などには大量の砂糖を入れるのは、きっと日本の方から見たら意外ですが、。
実は外国ではほとんどの国が茶には大量のお砂糖を入れて飲むのです。
ハーブをたくさん使ったお料理の数々を聞いていたら、
本場のイタリア料理を食べたくなりますね。
どうもありがとうございました。
次はアジア編をご紹介したいと思います。
つづく
つい先日まで30度の真夏日だったのに、
すっかり涼しくなり、いよいよ秋を迎えました。
お茶を求める方も多くなってきたのではないでしょうか。
いつもハーブのお話を紹介させていただいていますが、
今回は、世界の“喫茶事情”をご紹介いたします。
私自身は日本と台湾以外の国に行く機会がないのですが、
外国に住んだことのある友人の皆さんのお話を聞いていると、
自分がイメージしていることとは違う習慣があったりして、
面白いと思いましたので、
国別でお話を伺いまとめてみました。
いつか行ってみたいな。という想いをはせながら、
ご紹介いたします。
【アフタヌーンティーの国、イギリス】
友人の矢川さん。
旦那さんの英国赴任に帯同して、
2002~2009年まで、6年半イギリスに滞在したそうです。
矢川さんはもともとお茶やハーブティーが大好きということで、
「イギリスはハーブを使った飲み物、食べ物が豊富にありましたので、ハーブが好きは私には
とても嬉しかったです。」と楽しかった生活のお話を聞かせてくれました。
ちなみにイギリスで好きなハーブはエルダーフラワーだそうです。
そんな矢川さんに聞く、イギリスでの喫茶事情のお話です。

エルダーフラワーのジュース缶
●イギリスでは普段何を一番飲みますか?
朝起きたらまず紅茶。何をするにもまずお茶を飲んでから、というくらい紅茶を飲みます。
大雪で車をぶつけた際にも、「まずお茶を飲んで落ち着きましょう!」と言う人がいたり。
ガーデナーさんが家にきたら、まずはお茶をだします。(日本だと、一仕事終わってからですよね)
夜は、ワイン、ビール(大人)を飲みます。
●のどが渇いた時は皆さん何を飲みますか?
基本的にはお水ですが、子どもはライビーナというブラックカラントのシロップを水で割ったドリンクを好んで飲みます。
日本のカルピスの果汁版みたいなものです。ブラックカラントはビタミンCと目に良い成分が豊富です。
あと、レモネードもよく飲みます。レモネードは2種類あって、スプライトみたいな無果汁のものと、
レモン果汁と蜂蜜をまぜたものがあります。
ハーブを使ったソフトドリンクもいろいろあり、エルダーフラワーのシロップを水で割った
エルダーフラワー・コーディアル(写真添付)も人気があります。
(抗アレルギーなど、薬効に優れています。花粉症にも良いそうです)
夏は、アルコール飲料のシードル(りんごから作ったお酒)やピムズも飲みます。
ピムズには、オレンジやレモン、ミント、きゅうりまで入っているので、アルコール飲料ではありますが、健康的?!
●イギリスの一般的な家庭でお茶する。という時は、何を飲みますか?
紅茶が主流ですが、最近は、珈琲を飲むのがお洒落で、コーヒーを飲む人が増えています。

●1日どれくらいのお茶の時間がありますか?
お茶自体は、とにかくちょいちょい飲んでいます。朝、昼、午後。合計すると1時間半くらい?でしょうか。
マグカップ片手に仕事をしている感じです。
お年寄りやお休みの日などは、一日中、お喋りしながらお茶を飲んでいる人もいます。
●レストランでの食前・食後は何を飲みますか?
レストランでは、ワインが飲まれています。
イギリスはワイン大消費国なのです。(ワインが生産される国に囲まれていますので)
食後は、エスプレッソやコーヒー系です。カフェインが気になる人は、ハーブティを飲みます。
フレッシュミントをポットで入れたミントティーや、カモミール、ローズヒップなど。

●現地の方はハーブティーまたは薬草茶を飲みますか?
健康を気にしている人が多いので、ハーブティ、薬草茶も飲みます。
(ルイボス、マテ茶、フェンネル、ネトルもティーバックで売っています)
ハーブのティーバックも種類が豊富で、ブレンドしたハーブティが目的別に豊富にあります。
(デトックス、リフレッシュ、カームダウンなどなど)
●どんな感覚でハーブティーを飲んでいますか?
健康を気にして(薬効をもとめて)飲む、香りが良いから飲む(イギリス人は香りが好き)
●ティーとして飲む以外に、ハーブはどんなところに使われていますか?
お料理によく使われます。(ローズマリー、タイム、セージ、ローリエ、コリアンダー、パセリ、バジル)
スーパーでは、野菜のコーナーにフレッシュハーブが売られています。
ハーブたっぷりのサラダなどもあります。
庭にローズマリーや、エルダーフラワーの木を植えている家が多く、
ハーブは生活に密着しています。
私はたまに入浴剤にも使っていました(その時はオーガニックハーブを選びました)
何をするにも、まずは一杯飲んで落ち着いてからね。
そんな考えをするイギリスの習慣、すごく好きです。
日本では間違いなく先に行動しないと不安ですよね。
レストランなど食事のシーンではやはりワインがメインのようですが、
カフェインなしのメニューも日本と違って、
とても豊富のようですね。
その時はやはり、どのレストランもハーブティーをいつくも種類を揃えています。
【エスプレッソの本場・イタリア】
友人の三井さん。
料理人を目指す彼はイタリアへ料理の勉強をしに、
半年間滞在しました。
料理人ならではの目線で見たイタリアの食文化と喫茶文化のお話を聞きました。

写真の風景は、休日に訪れた水の都ヴェネツィアです。
●イタリアでは普段何を一番飲みますか?
一般的にはエスプレッソ。
朝はカプチーノやカフェマッキアート。
バールにはカフェラテやアイスラテなどはありますけど、
一般的に手軽で1ユーロ以内で飲めるエスプレッソやカプチーノを飲んでます。
●のどが渇いた時は何を飲みますか?
ミネラルウォーターが一番飲んでると思います。
ガス入り、ガス無し問わず。
もちろんコーラやスポーツドリンクもあるけど物価が高いので、
安いミネラルウォーターを飲んでると思います。
●一般的な家庭でお茶する。という時は、何を飲みますか?
コーヒーだと思います。
家庭でも家庭用のエスプレッソ抽出機があるので。
●1日どれくらいのお茶の時間がありますか?
イタリアン人は暇さえあればバールでエスプレッソを飲んでおしゃべりをしてるので、
時間よりはバールに行く回数だと思います。
最低でも、朝、昼、夕方の3回はバールでおしゃべりをしてカフェをしてます。
●レストランでの食前・食後は何を飲みますか?
食前酒はやはりスプマンテかな、でも始めからワインを飲む人の方が多いと思います。
食後酒はグラッパやパッシートと言う陰干しブドウを用いた甘口のワインです。
ビスケットをパッシートに浸けて食べるデザートもあります。
●現地の方はハーブティーまたは薬草茶を飲みますか?
多分、余り飲まないと思います。
スーパーに行けばティーパックのハーブティーはありましたけど、余り需要がなかった様な気がします。
●どんな感覚でハーブティーを飲んでいますか?
もし飲む方がいるとすれば、
多分、薬(薬効を求めて)として飲んでる人の方が多いのかなと思います。
●ティーとして飲む以外にハーブはどんなところに使われていますか?
料理には沢山使ってます。臭みのある肉とか調理するときや、セージとバターでパスタのソースにしたりしてます。
魚料理にも使ってます。
後、オリーブ油とハーブで作った石鹸なんかもありました。

写真は休日、イタリアのレストランで食べたポルチーニ茸のタリアテッレです。
さらに三井さんは、バールのことや、ハーブの利用法の状況をお話してくれました。
●バールを使う時間帯。
朝、出勤前、主にカプチーノとブリオッシュなど甘いパン
昼、昼食後エスプレッソを飲んで立ち話などをしてます。
夕方、仕事帰りの時間にエスプレッソを飲んで帰る。
イタリア人はだいたい気の知れたバールがあるのでそこで気の知れた店員とおしゃべりをして空いてる時間を過ごしてます。
なので暇があればバールには行っておしゃべりをしてる姿を見ました。
●バールの滞在時間。(平均)
大半は立ち話をしながらカフェをしている人が大半です。
だいたい10分から15分くらい滞在する人もいれば、中にはパッと飲んで直ぐに出る人もいます。
バールには座って飲める所もあるのですが別途としてテーブル料金を取られます。
なので地元の人などはあまり使用してないです。中にはテーブル料金がない所もあります。
●バールの利用の仕方。どういう時に使うのか。誰と利用するのか。)
イタリアではバールは生活の一部です。
カフェを飲むだけではなく、コンビニみたいに、バスの切符から、宝くじやタバコなど色々置いてあります。
なのでタバコを買うついでや、ガムや飴を買うついでや宝くじをやるついでにコーヒーを飲む習慣があります。
●バールの主なドリンクとフードメニュー(人気メニューも分かれば)
エスプレッソ、カプチーノカフェラテ、カフェチョコラート、などで、ワインやビールもあります。
夜までやってるバー的なバールにはカクテルもあります。
カンパリはイタリアの飲み物なので、小さな小瓶に売ってたりします。
フードメニューはパニーニやブリオッシュが一番需要が多いと思います。
中にはパスタやピッツァを売っているお店もあります。
●イタリアにはゆっくり座ってお茶をする場所はあるのか[?]バール[?]カフェ[?]レストラン[?]
バールにもゆっくり座ってカフェできるスペースはありますけどテーブル料金がかかります。
お茶の時間をゆっくり楽しむというより、食事の時間をゆったり楽しむという文化のような気がしました。
ランチもゆっくり一時間位でディナーには二時間位はみんな食事に時間をかけていました。(レストランにて)
●ハーブの利用方法(料理、デザートにはどのように何のハーブが使われているのか。
料理には例えば、お肉の煮込みにはローズマリーやローリエなどを、
地方にもよるけどトスカーナの伝統的な料理で猪の肉を使った煮込み料理には1日ローズマリーやローリエ、セージなどを一緒に漬け込んで臭みを取り調理します。
お魚料理はタイムやローズマリーなどを魚のお腹に詰めて焼く調理方などがあります。
パスタは一般的なのはバジルとトマトソースやバターとセージのソース、これはニョッキやラビオリなどに合います。
デザートはバジリコのシャーベットがあるかな…これは日本でもやってるお店は多いと思います。
イタリアの人達はハーブを使いのがとても上手で、メッザルーナと言って半月型の包丁があってハーブやニンニクなどを簡単に細かくする包丁があります。
色々なハーブブを一緒に細かくして乾燥させておけばお肉料理やお魚料理を美味しく手軽に調理する事ができます。
湿気の少ない国だから簡単に乾燥ができるのだけど、日本だと難しいと思います。

料理の修業で出会った、洋ナシとブルーチーズと生ハムの前菜です。
●意外なハーブの利用法があれば。
オリーブ油とハーブの石鹸などはありました。
●グラッパとは[?]
ワインのブドウの絞りかすを抽出して蒸留酒にした食後酒です。アルコール40℃以上です。
イタリア料理は量も多いし油こっい重い料理が多いです。デザートもとても甘くて胃が重くなってしまいます。
グラッパなどアルコール度数が高い飲み物を飲んで胃をすっきりとさせる効果があるそうです。
●イタリア人の大まかな生活スタイルは[?]
イタリアは食べて歌って、愛して言うぐらいの国なので、陽気な人が多いです。食べ物をとても大切にしてる様な気がします。
固くなったパンもスープやサラダにして食べたり、無駄のないように生活をしてます。
おしゃべりも大好きです。仕事そっちのけで話をしてます。なので昼間でもバールでカフェをしながら、おしゃべりをしている人達が多いです。
で休む時は休む。良く言えばメリハリがしっかりしてるのかな…
後、気づいた事があります。イタリアでの紅茶は砂糖を入れて飲む人達が多いです。ストレートで飲む人は少ないかな…ペットボトルの紅茶もとても甘いです。
グリーンティーも砂糖を入れて飲んでます。
エスプレッソやカプチーノと同じ感覚なのかな…
イタリアは、なんといっても“バール”の存在が生活に欠かせないようですね。
コンビニのような感覚で。というのも驚きでした。
そのうち宅配便も受け付け始めちゃうのかな^^。
それくらい、何かをするついでに、気の知れた店員をコミュニケーションをとる。
そして一杯飲む。というのはいいですね。
ハーブの方は、飲むよりも、
食事に使う方が多いようですね。
恐らくイタリアの気候条件から、ハーブの物が腐らないようにする働きをうまく取り入れてきた
食文化が取り入れられてきたからかと思います。
お茶などには大量の砂糖を入れるのは、きっと日本の方から見たら意外ですが、。
実は外国ではほとんどの国が茶には大量のお砂糖を入れて飲むのです。
ハーブをたくさん使ったお料理の数々を聞いていたら、
本場のイタリア料理を食べたくなりますね。
どうもありがとうございました。
次はアジア編をご紹介したいと思います。
つづく
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